聖遺の天使

「聖遺の天使」表紙
2003.10.30 発売
双葉社
ISBN4-575-23481-8

【あらすじ】
沼の館カーサ・ディ・パルデと呼ばれる館に天使アンジェロが出現したという。
師匠マエストロレオナルド・ダ・ヴィンチがその謎を探ろうとする……。
内と外、光と影、信仰と理性、奇蹟と錬金術、そして愛と憎しみが驚異の二重螺旋をえがいてここに新たな歴史ミステリーのDNAを誕生させた。
読者よ、三雲岳斗の華麗な才能に酔え!(山田正紀先生紹介文より)

2002年から2003年にかけて雑誌『小説推理』に連載された同名の作品に、加筆修正を加えたものです。ルネサンス期のイタリアを舞台にした作品ということで見た目にも重厚なイメージがありますが、内容的にはやや変則的な館モノのミステリだと思います。
主役はレオナルド・ダ・ヴィンチ作の肖像画『白貂を抱く貴婦人』のモデルといわれている少女チェチリア・ガッレリーニで、単純に彼女を描きたかっただけという噂も……。歴史に埋もれた人物ですが、ものすごく魅力的なキャラクターで書いてて楽しかったです。

本作では尊敬する山田正紀先生にオビの推薦文を書いていただきました。この場を借りてお礼を申しあげます。

【追記(2006.7.10)】
文庫版も発売されました。


「聖遺の天使」表紙
双葉文庫
ISBN4-575-51082-3

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