2005.7.25発売
光文社
ISBN4-334-92463-8
【あらすじ】
消えた肖像画、失踪した令嬢、石像の右腕だけが後に残され、遺言書を入れた風変わりな箱は持ち去られた——異能の
この作品は、2003年から2005年にかけて雑誌『ジャーロ』に掲載された、連作短編をまとめた短編集です。特に本作に収録されている『二つの鍵』という作品は、日本推理作家協会編の『2005ザ・ベストミステリーズ推理小説年鑑』(講談社刊)、本格ミステリ作家クラブ編の『本格ミステリ05』(講談社ノベルス)にも収録されるなどの光栄な評価をいただきました。
舞台になっているのは15世紀のミラノなのですが、なぜかこの時代にはまだ存在しないはずの地球儀や天体望遠鏡などが描かれていて、そのことが「最大のミステリーではないのか?」とも噂されています。しかしこの表紙の雰囲気とか大好きなのです。個人的にものすごく気に入っている短編集です。