ランブルフィッシュあんぷらぐど

「ランブルフィッシュあんぷらぐど」表紙
2004.8.1 発売
角川スニーカー文庫
ISBN4-04-424110-4
イラスト: 久織ちまきさん

【あらすじ】
試合直前合宿と称して、山奥にキャンプに出かけた恵里谷闘騎技術専門校D班の面々。真夜中、肝試しにでかけて道に迷った沙樹と瞳子は、山中で見つけた古い洋館に立ち寄るが、それが恐怖の一夜のはじまりで……。初期短編「納涼編」ほか、先輩の恋愛相談を受けた瞳子の奮闘を描く「愛愁編」、沙樹や要の恵里谷闘専編入試験当日の風景「邂逅編」に加え、沙樹の元カノ・紀鷺ついに登場の「残像編」他を書き下ろし。ランブル世界の騒々しい日常満載で贈る短編集(出版社紹介文より)

角川書店『ザ・スニーカー』に掲載された4作品に、書き下ろし2作品を加えた『ランブルフィッシュ』初の短編集です。長編で存在を匂わせておきながらフォローできずにいた沙樹の元彼女・高遠紀鷺がこの巻で初めて登場しています。
「あんぷらぐど」というのは「unplugged=プラグが接続されていない演奏」の意味で、長編版とは直接つながっていないけど同じ物語、というようなイメージでとらえてもらえると嬉しいです。ランブルの短編は回想モノや番外編的な内容ではなく、あくまでも「短いランブル」という位置づけですので、ある意味、長編よりも濃密でスピーディな内容に仕上がっているのではないかと思います。

この巻は、雑誌掲載分の再録に加えて書き下ろしが多数収録されているので、イラストがいつもに増して豪華です。巻末ショートの恵里谷マップ風扉絵や、口絵のガンヒルダ整備シーンなど、このシリーズを象徴するようなイラストが多いのも特徴。どうかお見逃しなく。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加