シリーズ第14作目です。時間軸としては13巻のラストシーンの翌日、そして1巻のちょうど1年後ということになります。
この巻ではついに『アスラクライン』という作品の最後の大仕掛けである「新旧主人公の交代」が描かれていたりするのですが、そうはいっても普通に智春たちのエピソードがメインで収録されていますので、安心して読んでもらえるのではないかと思います。個人的にはシリーズの中でも、もっとも気に入っている作品のひとつです。
この1年後のエピソードは『アスラクライン』の中でどうしても書きたかったものでした。長いシリーズを通して物語を支えてくれたキャラたちの成長した姿や、変わらない日常の風景を、応援してくれた読者の皆様にお届けしたかったのです。最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。
この巻は、電撃文庫でもめずらしいリバーシブルカバー仕様になっています。裏面ももちろん和狸ナオ先生の描き下ろしで、リニューアル前のカバーの雰囲気を再現してもらってます。こちらも素晴らしいイラストですので、どうかお楽しみいただければ幸いです。
]]>【あらすじ】
鋼色の機巧魔神の秘密を聞き出すために、操緒の姉、水無神環緒に会いに行く智春たち。しかし、ようやく捜しあてた彼女の居場所は、警戒厳重な女子大の学生寮だった。男子禁制の女子寮内部に侵入するため、智春が選んだ作戦とは!?
宝探し、ファミレスでのアルバイト、ストーカー対策などなど幽霊憑きの不幸少年、夏目智春と仲間たちの暴走気味の日常を描く大人気スクールパンク。智春が新たな特技(?)も身につけて、サービス増量の第九弾!(出版社紹介文より)
シリーズ第9作目です。今回は夏休み終盤から秋の終わりにかけての、わりと長い期間の話です。なので本編も、いくつかのエピソードに分割して連作形式で描いています。書き下ろしの中編や、おまけ短編も収録。おかげで久々に分厚くなってしまいましたが、サービス増量な感じになってると思います。
今回の表紙は、三雲のほうから『操緒をメインで』というふうにリクエストさせてもらいました。期待どおりの出来映えで満足です。ようやくヒロインらしいところを見せられてよかった。和狸さんに感謝。そして実はオビを外したところのひかり先輩がお気に入りです。今回は口絵やモノクロページのイラストも、これまで以上に充実していると思います。ぜひ手にとってみてください。
今回は巻末におまけとして、番外編『ずっとキミを見てた』(扉タイトルが違ってますが、こっちが原題)を収録しています。この話のヒロインの露崎は作者的にけっこうお気に入りです。こちらもできれば感想聞かせてください。
]]>【あらすじ】
夏休み、アルバイトのため海辺のペンションに滞在中の智春たち。しかし真夏のリゾートには、この機会を利用して智春と奏の仲を進展させようと企む樋口の罠が仕掛けられていた。ギクシャクしつつも互いに距離を縮めていく二人。それを見守る操緒の真意は――?
そのころ逃亡中の魔神相剋者・加賀篝隆也を追っていたアニアたちは、奇しくも同じ海辺の街へと辿り着いていた。街に残された遺跡の最深部へと向かう加賀篝と、追撃する学生連盟の武装生徒指導員。彼らの戦いに巻きこまれた智春が目にした、恐るべき真実とは――!
解き明かされていく二巡目の世界と、悪魔出現の謎。絶好調スクールパンク夏休み篇!(出版社紹介文より)
シリーズ第8作目です。
気づいている方もいるかもしれませんが、アスラクラインは、奇数巻では「機巧魔神」系のエピソード、偶数巻では「悪魔」系のエピソードが気持ち多めになっています。操緒と奏の役割なんかもそれに連動して少し変化するのですが、そんなわけで今回は奏と智春の仲を少し進展させようと(樋口たちが)頑張る回です。本当はバイト先のペンションでのエピソードをもっと大量に描きたかったのですが、ページ数が大変なことになったため、かなりカットされてしまいました。残念……。
後半の展開や新キャラについては、ネタバレになっちゃいそうなので今回は割愛。次はもうちょっと明るい(場所が舞台の)話にしたいですw
今回は発売月と作中の季節が一致したこともあって、リゾート風の華やかな表紙イラストが、すごくイイ感じにハマっているのではないかと思います。個人的なお気に入りはモノクロ扉絵のイングリッド。これは大好き。ぜひお手にとってみてください。あと朱浬さんの谷間にも注目w
※誤植の訂正
『アスラクライン』8巻の初版に、重大な誤植があります。
P286〜P287にかけて出てくる「膜宇宙」という単語のルビが、
×「プレーンワールド」となっていますが、
○「ブレーンワールド」の間違いです。
謹んで訂正させていただきます。
……こういう大切な部分でミスが出るとヘコむなあ……。
Web拍手等で指摘してくださった方、ありがとうございました。
ひょんな成り行きで佐伯家のお茶会に出席することになった智春と操緒。そこで二人は、佐伯兄と哀音の昔の写真を目撃し、彼らの意外な過去を知る。そのころ再び現れた『魔神相克者』加賀篝隆也は、新たな機巧魔神用プラグインを求めて市内の高校を襲撃していた。加賀篝に壊滅させられた明蓮寺高校生徒会を訪れ、新型プラグインの護衛を託された佐伯兄と智春たち。だが、やがてそれは洛芦和高校に史上最大の危機を招くことになる。
生け贄の少女を体内に封印し、強大な魔力を操る人造の悪魔――機巧魔神に秘められた悲しい秘密が解き明かされるとき、智春は何を思うのか?大人気スクールパンク、激動の第七弾!(出版社紹介文より)
シリーズ第7作目です。今回の内容は企画のかなり初期段階から予定されていたエピソードで、アスラクラインという作品の世界観にかなり深く関わる内容になっています。佐伯兄−哀音の関係が智春−操緒に与える影響や、佐伯妹が智春を特別視している理由など、諸事情で延ばし延ばしになっていた部分が描けて楽しかったです。生徒会長ズや科學部部長もようやくまともに活躍させられた感じ。アスラクラインという作品の魅力が(今のところ)いちばんいい形で出ているエピソードではないかと思います。
涼しげな透明感のある表紙イラストは、本文中のかなり重要な場面のイメージにぴったりで、ものすごく気に入っています。ただオビのコピーが狙っていた内容とかけ離れていて個人的に悲しかったというか残念でした…。
【あらすじ】
機巧魔神の謎を知る男。そして洛高科學部の創設者である実の兄、直貴に会うことをついに決心した智春。しかし音信不通の直貴の居場所を知る唯一の人物とは、いまだ正体不明の『第三生徒会』会長だけだった。会長との面会を求める智春に、なぜか朱浬は非協力的。どうやら三人目の生徒会長は、あの佐伯玲士郎や倉澤六夏からも恐れられている人物らしいのだが……?
そしてようやくたどり着いた生徒会室で出会った生徒会長の正体は、智春たちの予想を裏切る人物だった。夏目直貴の居場所を教える代償として、会長が智春たちに要求した条件とは……!?
期末テスト直前の十日間。智春と仲間たちが遭遇するバラエティ豊かな事件を描いた、待望のスクールパンク第六弾!(出版社紹介文より)
シリーズ第6作目です。コメディ成分増量、シリアスやや少なめ(かな?)。これまでの総集編的な意味合いも兼ねて、過去に登場した脇キャラが総出演な感じになっています。おかげで和狸さんのイラストもすごく華やか。見本誌が届くまで私も知らなかったのですが、素敵なサプライズもあるので今回のイラストは必見ですよ。
この巻でついに三人の公認生徒会長が出揃いました。三人目はおそらく智春にとって、かなり大きな影響力を持つ人物です。色々と今後の展開を予感させるラストになってるはず。とはいえ、基本的にはおバカなエピソードですので楽しんでいただけたら嬉しいです。
この巻もおまけ企画として『with you』というSSを収録しています。やはり本編とは関係ない話なんですが、評判がよければ、この巻末企画も続けていきたいと思っています。アンケート等よろしくお願いします。
]]>【あらすじ】
クラスの美化委員としてプール掃除に駆り出された智春と操緒は、美化委員長の小動物系美少女、沙原ひかりとともに排水口トラブルの調査に向かった。度重なるトラブルで広大な地下水路に迷いこんでしまった三人は、わざとらしくも奇妙な妖怪たちの襲撃を受ける。絶体絶命のピンチを切り抜けることで、親密な雰囲気になっていく智春とひかり。しかしそこには、第二生徒会の仕掛けた狡猾な罠が張り巡らされていた。(出版社紹介文より)
シリーズ第5作目です。久々に学校の中だけのエピソードですね。今回のゲストヒロインのひかり先輩は、アスラクライン世界ではわりとめずらしいタイプなので、書いていてちょっと楽しかったです。和狸さんのキャラデザインもお気に入り。あと、表紙で智春たちが着ている洛高の学校指定ジャージのデザインがすごい好きなんですけど。いいなあこれ。
そのほかの見所といえばやはりアレですか、電撃文庫で○○○ー○がイラスト化されたのはたぶん初めてではないかと思うのですがどうだろう。
この巻は、ちょっとしたおまけ企画として『Cat in the Rain』というSSを収録しています。本編とは関係ない話なんですが、楽しんでいただけたら嬉しいです。
]]>【あらすじ】
洛高で盗難事件が発生した。犯人は「
シリーズ第4作目です。今回は新旧含めて登場キャラがかなり多くて、ストーリーも少し込み入ってます。反省点ではあるのですが、豪華なのでたまにはこういうのもアリかな、と。機巧魔神の秘密を知っているニアという少女の出現によって、アスラクラインというタイトルの意味とか、悪魔の非在化とか、物語の鍵になる重要な情報がガンガン明かされてます。アスラクライン世界の謎解きは、この4巻と次の5巻でだいたい終わりの予定です。
あと、この巻のあとがきはですね……先輩の作家さんに「作品のあとがきでは、その作品が書かれた意図とか、その作品のよいところをちゃんと説明してあげなきゃダメだ」と言われたことがありまして。「ふむふむ、そういうものですか」と影響されて、そういうことを意識して頑張って書いてみたんですが……やめときゃよかった!!
というわけで、ちょっと反省してます。や、慣れないことはするものではないですね。次からは普通に書こう。
今回のイラストももちろん和狸さん。今回は挿絵に機巧魔神のイラストが多くて、すごく格好いいんですよ。大量に出てきた新キャラデザインも最高です!
]]>【あらすじ】
その日、帰宅した智春の下宿の庭には、なぜか朱浬さんが行き倒れていた。全身ずぶ濡れ、しかも意識不明。とりあえず家に運びこんではみたものの、目覚めた彼女の様子がおかしい。どうやら記憶をなくしているらしく、別人のような性格になっていたのだ。朱浬さんの記憶が戻るまで、彼女を家に泊めて面倒を見ることにした智春たちだが…。
美人だけど、腕っぷし強すぎの女子たちに囲まれて、智春の貞操が大ピンチ!? 三雲岳斗が贈るハイスクール・パンク第3弾。賑やかすぎる智春の高校生活、ますます加速中!!(出版社紹介文より)
シリーズ第3作目です。今回の舞台は鳴桜邸がメインのまったりしたお話。ラブコメの皮をかぶったなんか別の作品、というのがアスラクラインの基本コンセプトなのですが、その特徴がかなり色濃く出たエピソードだと思います。今回のメインヒロインは朱浬さんで、彼女の秘密とかいいところとか色々出てます。
今回のイラストももちろん和狸さん。表紙の朱浬さんもすごくいい感じですが、この巻からようやく名前が出てきた奏の従姉が実はひそかにお気に入りです。出番少ないけど…。
【あらすじ】
夏目智春はごく平凡な十五歳。ただし幽霊憑き。
水無神操緒は智春の幼なじみ。美少女。スタイル良好。ただし、幽霊。
高校入学式の前日、二人の前に現れたのは黒ずくめの服を着た綺麗なお姉さん。彼女が智春に手渡したトランクには謎の兵器、機巧魔神が封印されていた……。
そんな謎トランクを狙って智春の前に現れるのは、自称・悪魔の巫女もどき少女と、第二の幽霊を連れた幽霊憑きの生徒会長。世界を救うために悪魔を滅ぼせって、そんなことを命令されても困るんですけど——?
世界の破滅まで残り七百十九日。
二巡目の世界で暴走するハイスクール・パンク開幕。(出版社紹介文より)
2005年に電撃文庫でスタートしたシリーズです。
この作品は三雲の他のシリーズと違って、主人公 夏目智春の視点で淡々と物語が進みます。表面的には学園ラブコメの形を借りているのですが、中身はかなり危ういバランスで成立してまして、その危うい感じを楽しんでもらえると嬉しいです。この巻での機巧魔神の出現シーンは個人的にちょっと好き。
本作では第11回電撃イラスト大賞《金賞》受賞者の和狸ナオさんと組ませていただきました。イラストの点数多くてすごい豪華です。ぜひご覧になってください。
【あらすじ】
夏目智春は一見ごく平凡な十五歳。しかし、幼なじみの美少女、操緒の幽霊が憑いていて、なんと彼女は機巧魔神という、とんでもないモノになったりもして、もはや平凡とは言えなくなりつつある高校一年生。
そんな智春が通う洛芦和高校恒例、新入生オリ合宿。それはお気軽な学校行事のはずだった。目的地ののどかな湖に、謎の未確認生物が出現するまでは──。第一生徒会から怪獣退治の依頼を受けた智春たち科學部の御一行。怪獣退治の期限はわずか三日間。しかも遭遇した未確認生物は、智春の機巧魔神でも歯が立たないような化け物で……。
大好評スクールパンク第2弾。(出版社紹介文より)
シリーズ第2作目です。湖で合宿という、学園モノとしてはいきなり番外編っぽい雰囲気の話ですが、UMAネタは黒科学という設定を考えた当初からやりたかったことのひとつでした。1巻では説明しなかった「悪魔と契約した人間が得る力」と「機巧魔神の能力」についてもちょっと明かされます。…が、なんといっても本作の見どころは和狸さんの素晴らしいイラストでしょう。表紙や口絵の奏など、すごく魅力的に描かれていてお気に入りです。必見です。
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