密偵 手嶋眞十郎『幻視ロマネスク』は、第一次世界大戦後の日本を舞台にしたスパイアクション・サスペンスです。離魂病(ドッペルゲンガー)を操る青年・手嶋眞十郎と、彼が所属する防諜組織「保安局六課」の活躍を描きます。
【保安局六課とは】
某英国のMI5を参考に組織された、存在そのものを秘匿された防諜組織。特殊な才能を持った少数精鋭の密偵と、外部の協力者たちで構成されている。
【登場人物】
手嶋眞十郎(てじま しんじゅうろう) 離魂病(ドッペルゲンガー)を操るスカした高等遊民(ニート)。軍部と癒着した貿易商社の兵器密輸事件を追っている。保安局六課の密偵として、拳銃で撃たれたり、カレーを食べたり、短機関銃で撃たれたり、小銃で撃たれたりする。
悠木志枝(ゆうき しえ) 本作唯一の十代女子。千里眼(未来予知)の能力を持つ華族の令嬢。貧乏。
高柳芳彦(たかやなぎ よしひこ) 欧州帰りの陸軍士官。手嶋とは親友だったが、ある事件をきっかけに現在は敵対している。今でも手嶋のことを気にかけていて、なにかとちょっかいを出してくる。
楠見男爵(くすみ だんしゃく)保安局局長。見た目はしょぼくれたオッサンだが、六課を設立したすごい人。
沖村清輝(おきむら きよてる)六課の密偵。手嶋の同僚のクソ真面目系スナイパー。狙撃の腕は超一流だが空気は読めない。
佐倉(さくら)六課の密偵。男装の麗人か男の娘か。性別不明の凄腕ドライバー。下の名前も謎。
翡宵(ひしょう)帯那と呼ばれる新宗教の教祖。志枝と同じ未来予知の能力を持つ。趣味は毒入りのお茶を振る舞うこと。
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