2004.1.10 発売
電撃文庫
ISBN4-8402-2573-7
イラスト: 兎塚エイジさん
【あらすじ】
そう遠くない未来の物語。人類は、宇宙から飛来した電子知性体〈獣〉と、地上の覇権をかけて争っていた。すべての機械を汚染する〈獣〉に対抗できるのは、精霊を動力として駆動する超兵器エレメンタル・エンジンだけ。漂藤流哉は、そのエレメンタル・エンジンを与えられた士官候補生の超エリート——〈道士〉だった。自己中でワガママだが顔と実力は一流。そんな流哉に、未来国家〈崑崙〉のプッツン王女クラウがいきなり無理難題を押しつける。四百年前の過去に戻って、絶滅危惧種の「魔女」天王洲映希を保護しろというのだが……
たくましく現代を生きる女子高生と、未来から来たエリート道士たちが繰り広げるノンストップ・アクション・コメディ、いきなり開幕!(出版社紹介文より)
同時期に電撃文庫用に書き下ろしていた『i.d.』3部作がハードな話だったので、バランスをとるために企画したコメディ作品です。煩雑だった『i.d.』の反動で、なるべく頭を使わないで楽しめるような作品を目指して書いてます。実はこの作品にはベースになった未発表作品がありまして、その作品は未来世界を舞台にした、軍の落ちこぼれ部隊の物語でした。本作に出てくる〈崑崙〉などの名称はそれらの設定を流用したものです。やってることは、まあ基本的に文庫版と同じなんですが。
イラストは兎塚エイジさんに担当していただきました。間抜けな作品でホント申し訳なかったのですが、イメージに忠実に仕上げていただいて感謝してます。女の子たちが可愛いのでとにかくそれにつきます。セシリア姉さんがいいんですよ!(力説)