ダンタリアンの書架4

ダンタリアンの書架4_表紙2010.1.1発売
角川スニーカー文庫
ISBN978-4-04-424116-2
イラスト: Gユウスケさん


【あらすじ】
郊外の寄宿学校に招かれたダリアンとヒューイ。上流階級の令嬢が集まる女子校で、”幻書”を探す二人は、中等部五年のジェシカと出会う。ジェシカの狙いは、学園に”幻書”を持ち込んだ、連続猟奇殺人犯ディフリングを見つけ出すこと。学園で相次ぐ神隠し事件、その被害者の一人はジェシカの親友だった。神出鬼没のディフリングに対し、ダリアンの仕掛けた罠とは? 悪魔の力を封じた書物”幻書”を巡る少女の冒険、第4弾!!(出版社紹介文より)

シリーズ第4作目です。雑誌『ザ・スニーカー』に掲載された短編4本と、掌編2本、書き下ろしの外伝が収録されています。あとがきが1ページしか書けなかったので、ここで各作品の簡単な解説など。

「間隙の書」……雑誌連載が再開された最初の回ということで「学校」を舞台にしてみました。この号では、雑誌の巻頭特集も組んでもらって、アンケートの結果もすごく良かったとのこと。ちょっと特殊な形で「書架」を使ってますね。一回きりしか使えないネタでしたが、うまくストーリーにからめられてよかったです。
「幻曲」……前からやりたかった音楽ネタ。ヴァイオリン奏者と楽器職人のやりとりが好きでした。この二人の幸せな場面をもっと書きたかったなあ。
「連理の書」……まさかのアルマン再登場です。縁結び的な幻書は書いてみたかったテーマのひとつ。ほのぼのとした話にしたかかったのですが、なぜかこんな展開に。ダリアンが暑くてだらけてる場面が気に入ってます。
「調香師」……フィオナは、これまでのゲストキャラでいちばん人気がありました。挿絵でもすごく魅力的に描いてもらって嬉しかったです。冒頭の揚げパン屋の風景は、行列で有名な某ドーナツショップがモデルになってます。
「幻書泥棒」……3巻に引き続きハル&フランがメインの外伝。怪盗ミスリル初登場です。ゲストキャラが多くて大変でしたが、この回に登場させたゲストは全員気に入っています。怪盗ミスリルや警部たちは、どこかで再登場するかもしれません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加