アスラクライン14

アスラクライン14表紙電撃文庫
ISBN978-4-04-868334-0
イラスト: 和狸ナオさん


【あらすじ】
次元の狭間に迷いこみ、非在化した街を彷徨い続ける智春と操緒。〝神《デウス》〟の破片が降り注ぐ世界で出会った謎の少女が、彼らに告げる。お願い、和葉を護って、と――
一方そのころ苑宮和葉は、洛高の入学式の日を迎えていた。行方不明の兄、智春の行方を捜そうとする和葉だが、彼女の前に現れるのは、人間離れした能力を持った怪しい上級生ばかり。果たして和葉は智春失踪の真実に辿り着けるのか!?
おなじみの仲間たちの秘密の過去と、それからの未来を描く新たな物語。
大人気スクールパンク、第14弾!(出版社紹介文より)

シリーズ第14作目です。時間軸としては13巻のラストシーンの翌日、そして1巻のちょうど1年後ということになります。
この巻ではついに『アスラクライン』という作品の最後の大仕掛けである「新旧主人公の交代」が描かれていたりするのですが、そうはいっても普通に智春たちのエピソードがメインで収録されていますので、安心して読んでもらえるのではないかと思います。個人的にはシリーズの中でも、もっとも気に入っている作品のひとつです。

この1年後のエピソードは『アスラクライン』の中でどうしても書きたかったものでした。長いシリーズを通して物語を支えてくれたキャラたちの成長した姿や、変わらない日常の風景を、応援してくれた読者の皆様にお届けしたかったのです。最後まで楽しんでもらえると嬉しいです。

この巻は、電撃文庫でもめずらしいリバーシブルカバー仕様になっています。裏面ももちろん和狸ナオ先生の描き下ろしで、リニューアル前のカバーの雰囲気を再現してもらってます。こちらも素晴らしいイラストですので、どうかお楽しみいただければ幸いです。

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