i.d.I —神使いたちの長い放課後—

i.d.I表紙2003.11.10 発売
電撃文庫
ISBN4-8402-2379-3
イラスト: 宮村和生さん

【あらすじ】
フォーミュラ。それは人間の意識の奥底に眠る、意思を持つ「呪力」。宿主に強大な力を与えるのと引き替えに、常に暴走の危険をはらんでいる。高校生、伊波瀬砌は、かつて雙羽塾という進学塾で、その特殊能力を操るための教育を受けた子どもたちの一人だった。
謎の大火災により雙羽塾が崩壊して、半年後。普通の高校生として生活する砌のもとに一通の封筒が届けられる。それは、四年前に起きた猟奇殺人犯「切り裂く者」の事件を報じた新聞記事のコピーだった。そして、まるでその事件を再現するように、封鎖された校内で、次々に人が殺されていく。同じ呪術を操る犯人から、砌は大切な人を護ることができるのか……?(出版社紹介文より)

『i.d.』3部作の第1作目です。前作『レベリオン』最終話の3年後、異なる3つの学園で起きる3つの事件、というのがこの作品のコンセプトでした。
もともとは3つのエピソードを収録した1冊の本として企画したのですが、最終的に3冊書かせてもらえることになったので、途中で手直しして現在の形になりました。そのため多少この1巻がわかりにくい話になってしまったのですが、そのぶん色々とお遊びを入れる余裕ができて結果的にはこれでよかったと思います。

イラストとデザインを担当してくださったのは宮村和生さん。超カッコイイ一冊に仕上がっていると思います。本作の主人公、伊波瀬砌は、三雲作品の歴代のキャラの中でももっとも応援レターを多くもらった男だったのですが、たぶんそれも宮村さんのイラストのおかげではないかと……。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加